縦え(読み)たとえ

精選版 日本国語大辞典 「縦え」の意味・読み・例文・類語

たとえたとへ【仮令・縦・縦使】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「たとい」が「たとえ」の語形に同化したもの ) =たとい(仮令)(ロ)
    1. [初出の実例]「縦(タトヘ)(くろがね)をのべたる楯成共、かれが矢前(やさき)には叶(かなふ)べからず」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)

よし‐え‥ゑ【縦え】

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「よし」に、助詞「え」の付いてできたもの ) 十分満足する状態ではないことを承知のうえで、とにかく、決断を下すさま。たといどうなろうとも。まあいいさ。えいままよ。
    1. [初出の実例]「たらちねの母に知らえず吾が持てる心は吉恵(よしヱ)君がまにまに」(出典:万葉集(8C後)一一・二五三七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 仮令 初出

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む