縦やし(読み)よしえやし

精選版 日本国語大辞典 「縦やし」の意味・読み・例文・類語

よしえ‐やし よしゑ‥【縦やし】

〘副〙 (副詞「よしえ」に助詞「や」「し」の付いてできたもの)
① ある事態をやむをえないと容認するさまを表わす語。ええままよ。どうなってもかまわない。
万葉(8C後)一〇・二三〇一「忍咲八師(よしゑやシ)恋ひじとすれど秋風の寒く吹く夜は君をしそ思ふ」
② 逆接の仮定条件を表わす語。たとい。仮に。万一
※万葉(8C後)二・一三一「能咲八師(よしゑやシ) 浦はなくとも 縦画屋師(よしヱやシ) 潟はなくとも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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