繁殖障害(読み)はんしょくしょうがい(その他表記)reproduction disturbance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「繁殖障害」の意味・わかりやすい解説

繁殖障害
はんしょくしょうがい
reproduction disturbance

繁殖が正常に行われない現象。雌雄両者に存在する。雄の場合は精巣の発育不全,機能的交尾不能,性行動異常,精液や精子の異常などがあるが,一般には優良なものを種畜として使用するので問題は少い。雌には種々の障害が存在し,家畜生産に重要な障害となる。まず卵巣子宮疾患として卵胞発育障害,卵胞嚢腫,子宮内膜炎などがあり,細菌ウイルスなどによって起る伝染性の流産,そして牛の分娩後に多発する後産停滞などがある。また最近性周期にも性器にも異常が認められないにもかかわらず受胎率の低い,リピートブリーダーと呼ばれる牛が多く認められ,現在その原因が究明されつつある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む