繰出(読み)くりだし

精選版 日本国語大辞典 「繰出」の意味・読み・例文・類語

くり‐だし【繰出】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 順々に引き出すこと。
  3. 順々に引き出して伸ばし出すように作ってあるもの。
    1. [初出の実例]「くり出しの巻紙へ書くことよろしく」(出典:歌舞伎・狭間軍記鳴海録(桶狭間合戦)(1870)二幕)
  4. 釣り竿(ざお)の一つ。一番太い手元に納まるようになった継ぎ竿で、順々に引き伸ばして用いる。
  5. 上体を動かさず、脚を腰から左右順に前へ出すように歩くこと。→繰出あゆみ
    1. [初出の実例]「素足道中くり出しの浮歩(うけあゆみ)」(出典浮世草子・好色一代女(1686)一)
  6. 遊里で、芸娼妓名の一覧表を配ること。座敷に出ている者の名を赤線で消し、空いている者の名がすぐわかるようになっている。明書(あきがき)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android