出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…近世初期には,本文の補遺,要約や,相手の安寧を祈る尚々書(なおなおがき)(追而書(おつてがき))は袖に書かれることが定型化し,書かれない場合には袖の空白に,〈已上(いじよう)〉〈以上〉などの文言を追記して,謀書を防止することも形式化している。巻紙が普通に用いられるようになってからは,追而書は宛名の後に追記されることは近代と同様である。遠距離,無沙汰の後には,相手の安否動静を尋ね,無音を謝し,なつかしさを述べることが多い。…
※「巻紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」