普及版 字通 「纂(漢字)」の読み・字形・画数・意味
纂
人名用漢字 20画
[字訓] くみひも・あつめる・つぐ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は算(さん)。算に数えあげ、そろえる意がある。〔説文〕十三上に「組に似て赤きなり」とあり、〔漢書、景帝紀〕「錦纂組」の〔注〕に「纂は今の五の屬、(さい)是れなり」とあって、五彩雲とよばれる織文をいう。刺のことを纂という。色糸を刺のように織りこむことを、縷纂といった。これを書の編述の上に移して、編纂という。またと声義が通じて、纂承の意となる。〔国語、周語上〕「其のを纂修す」のような古い用例がある。
[訓義]
1. くみひも、赤いくみひも。
2. あや、いろどり。
3. ぬいとり、織文。
4. あつめる、そろえる、あむ。
5. つぐ、つなぐ、うけつぐ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕纂 ツクル・アツム・クム・ツク・ウツム・ツイデ 〔字鏡集〕纂 ツクル・アツム・カク・ウヅム・ツイデ・エラブ・カカル・マツフ・ウツハリ
[語系]
纂tzuan、dzhoanは声義近く、ともに纂集の意がある。最tzuat、撮tsuat、dzuanもみなとり集める意。一系の語と考えられる。
[熟語]
纂位▶・纂繹▶・纂括▶・纂業▶・纂錦▶・纂言▶・纂厳▶・纂纂▶・纂次▶・纂集▶・纂輯▶・纂▶・纂修▶・纂述▶・纂緒▶・纂承▶・纂紹▶・纂成▶・纂▶・纂組▶・纂冑▶・纂訂▶・纂統▶・纂略▶・纂類▶・纂暦▶・纂録▶・纂論▶
[下接語]
記纂・偽纂・雑纂・参纂・嗣纂・修纂・説纂・組纂・雕纂・編纂・要纂・類纂・論纂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報