普及版 字通 「罟」の読み・字形・画数・意味
罟
10画
[字訓] あみ
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は古(こ)。網をいう。〔説文〕七下に「网(あみ)なり」とみえる。〔淮南子、説山訓〕に「魚を好むは先づ罟と(あみ)とをふ」とあり、魚網の類をいう。罪にふれることを罪罟という。法網というのと同じ。
[訓義]
1. あみ、うおあみ。
2. あみとる、あみする。
3. おきて、のり、法網。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕罟 アミ・トリアミ・ウサギトルサデ 〔字鏡集〕罟 イヲアミ・トリアミ・サテアミ・アミ・ウサギトルサデ
[語系]
罟ka、kuaは声義近く、は〔爾雅、釈器〕に「魚罟、之れをと謂ふ」とあり、大きな魚網をいう。罟は〔孟子、梁恵王上〕に「數罟(そくこ)」とあり、網の目の細かいものをいう。
[熟語]
罟獲▶・罟▶・罟客▶・罟▶・罟師▶・罟罘▶・罟罔▶・罟網▶・罟目▶・罟弋▶
[下接語]
魚罟・罪罟・収罟・獣罟・設罟・数罟・陳罟・微罟・罔罟・網罟・羅罟・離罟
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報