日本歴史地名大系 「罧原堤」の解説 罧原堤ふしはらづつみ 京都市:右京区下嵯峨村罧原堤下嵯峨(しもさが)村の南端から大堰(おおい)川(桂川)の東に沿って南北に通じ、松尾(まつお)橋の東詰に至る約一キロの堤防。大堰川の治水は、六世紀の頃この地を根拠地とした秦氏一族によってなされ、それまで葛野(かどの)川とよばれていたが、「造葛野大堰、於天下誰有此検、是秦氏率催種類、所造構之」(「政事要略」所引秦氏本系帳)と、大堰の完成によって名称が変えられたが、罧原堤もその折にできたといわれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by