置き余る(読み)オキアマル

デジタル大辞泉 「置き余る」の意味・読み・例文・類語

おき‐あま・る【置き余る】

[動ラ四]露・霜などが、置き所もないほどにたくさんおりる。
「秋の野らは―・る露にうづもれて」〈徒然・四四〉

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精選版 日本国語大辞典 「置き余る」の意味・読み・例文・類語

おき‐あま・る【置余】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 沢山あって置き所がない。露などが、あふれるほどおりている。
    1. [初出の実例]「鹿の身の限を〈略〉庭にも无く並べ置せたりければ、其にも置き余りて」(出典今昔物語集(1120頃か)二九)
    2. 「置きあまる木の下露や染めつらん草葉うつろふ宮城野の原〈源清兼〉」(出典:玉葉和歌集(1312)秋上・五四八)

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