朝日日本歴史人物事典 「美濃局」の解説
美濃局
鎌倉時代の地頭。山上中将貞親の室(一説にはその母)。相模(神奈川県),豊後(大分県)の地頭領主大友能直の末娘。玖珠女房,横尾尼とも。仁治1(1240)年,豊後大野荘(直入郡)内上村半分地頭職を永代譲与された。同所領は按察使局(娘か)に相伝。玖珠女房の称は,玖珠郡の2村をも知行していたからであろう。局名は宗尊親王(後嵯峨天皇の子)の女房だったためと考えられる。<参考文献>『豊後国大野荘史料』
(田端泰子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報