美濃明細記(読み)みのめいさいき

日本歴史地名大系 「美濃明細記」の解説

美濃明細記
みのめいさいき

別称 茂茂久岐禰・百岐嶺志・百茎根 一一巻付録二巻 伊東実臣著

成立 元文三年

写本 岐阜県立図書館ほか

解説 美濃国内全域を対象にした最初の地誌。成立当時の書名は「百茎根」であったが、のちに「美濃明細記」と改名した旨の緒言がある。付録二巻は「土岐斎藤軍記」である。項目に美濃国・山・川筋之駅・温泉・道程・行幸之地・神社・美濃国守護・土岐系・斎藤系・織田系・城地・領主古城古戦場・人物・寺院・美濃国三十三所観音・名所和歌・旧跡土産・美濃国郡村記・美濃多藝不破石津御神領並寺院領・茂々久岐根付録がある。

活字本 一信社出版部刊美濃大史料文庫二(大衆書房復刻)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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