ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「美術映画」の意味・わかりやすい解説 美術映画びじゅつえいがfilms on art 美術作品を記録した映画。以前は記録映画に含まれていたが,第2次世界大戦後,この名称が一般化。スウェーデン,ベルギー,フランスなどでの古典美術の記録から盛んになり,各国で多くの作品が作られている。芸術家の創造過程,内部精神へ近づくため,移動撮影やクロース・アップ,照明,色彩などに工夫が凝らされ,エンメルの『キリストの生涯』 (1946) ,ストルク,ハーサールツの『ルーベンス』 (48) ,A.レネの『ゲルニカ』 (49) ,H.-G.クルーゾの『ピカソ-天才の秘密』 (56) などすぐれた作品が誕生している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by