群集・群衆・群聚(読み)くんじゅ

精選版 日本国語大辞典 「群集・群衆・群聚」の意味・読み・例文・類語

くん‐じゅ【群集・群衆・群聚】

〘名〙 (後世は「ぐんじゅ」「ぐんしゅ」とも) 人が多くむらがり集まること。また、むらがり集まった多くの人々。ぐんしゅう。
将門記(940頃か)「所以(そへに)群衆を集めて甘き詞を加へて、兵類を調へて、其の数を倍し」
※三人妻(1892)〈尾崎紅葉〉後「見物の群集(グンシュ)に紛れて余所ながら見送り」
[語誌]「群」の漢音クンと「聚」の漢音シュ(「衆」の音シュは呉音とみるのが普通)が複合し、連濁したと考えるのが一般的で、「群集」と書いてもそのようによまれたが、江戸後期から明治頃にかけて、「ぐんしゅう」のよみが普通になった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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