コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

将門記 しょうもんき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

将門記
しょうもんき

平安時代中期の軍記物語平将門の乱を扱った変体漢文の作品。「まさかどき」とも読む。1巻。作者,成立年次とも定説がないが,承徳3 (1099) 年書写本 (真福寺本) の奥書には「天慶三年六月中記文」とあり,それより古い書写とされる楊守敬本もある。承平5 (935) 年将門が伯父たちと争いを起してから,朝廷に対する反乱に発展し,天慶3 (940) 年4月将門らの首が京にもたらされるまでを,将門に同情する立場から描き,後日談として将門が地獄に落ちたことを記す。記事に重複矛盾があり,初め関東で成ったのち,京都で増補されたものかといわれる。律令制の矛盾が集約的に現れた地方の動静を伝える史料として,また中世の軍記物語の先駆として貴重な作品。しかし,『平家物語』などが芸能者などによって広く流布したのに対して,本書は一個の文献にとどまり,後世の「将門伝説」とも無縁であった。

将門記
まさかどき

将門記」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

しょうもんき〔シヤウモンキ〕【将門記】

平安中期の軍記物語。1巻。作者未詳。天慶3年(940)平将門(たいらのまさかど)の乱後まもなく成立。乱の経緯を、変体漢文で記述。のちの軍記物の先駆とされる。まさかどき。

まさかどき【将門記】

しょうもんき(将門記)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

将門記【しょうもんき】

軍記物語。〈まさかどき〉とも読む。平将門の乱を将門の動きを中心に記述。文末の注記によれば940年の成立だが,反乱鎮圧からわずか数ヵ月というこの記述を虚構とみなし,乱後数年ないし10年の後に成立したとする説もある。
→関連項目足柄関軍記小貝川真福寺陸奥話記

将門記【まさかどき】

将門記(しょうもんき)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

しょうもんき【将門記】

軍記物語。一巻。作者未詳。平将門討伐後まもなく成立。将門の乱の始終を変体漢文でしるす。のちの軍記物の先駆をなす。乱の唯一の史料でもある。まさかどき。

まさかどき【将門記】

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

将門記の関連キーワードギュリアナ ストラミジョーリ将門記(しょうもんき)将門記(まさかどき)梶原 正昭和漢混淆文藤原時長藤原秀郷武蔵武芝源経基館梶原正昭稲葉通邦大須観音坂東市返り忠平貞盛てえり平国香興世王従類新皇

今日のキーワード

桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す

《「史記」李将軍伝賛から》桃やすももは何も言わないが、花や実を慕って人が多く集まるので、その下には自然に道ができる。徳望のある人のもとへは人が自然に集まることのたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android