羽坂神社(読み)はさかじんじや

日本歴史地名大系 「羽坂神社」の解説

羽坂神社
はさかじんじや

[現在地名]東郷町山陰

山陰やまげの中心街から南のかんむり(四〇五メートル)北頂上にある。祭神は伊邪那岐命・速玉男命。旧村社。冠岳大権現・冠岳神社と称したが、明治四年(一八七一)現社名に改めた(日向地誌・宮崎県史蹟調査)。平安時代には冠岳天狗てんぐ岩前の正祠として修験場であったが、文明年間(一四六九―八七)冠岳中腹に社殿が造営された。弘治二年(一五五六)六月吉日の土田帳写(予章館文書)には冠岳権現領「おの田」一反がみえる。例祭日は一一月二三日。例祭日の前日は宵殿とよばれる前夜祭が行われ、歌や手踊・寸劇などが上演される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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