デジタル大辞泉 「途上」の意味・読み・例文・類語 と‐じょう〔‐ジヤウ〕【途上】 1 目的地に行く途中。「帰宅の途上に雨にあう」2 事業・計画などが目的に従って進行している途中。「発展の途上にある」[補説]書名別項。→途上[類語]途中・中途・途次・道中・行きがけ・路次・過渡期・道すがら・道道みちみち・道草・通りすがり・通り掛かり・通り掛け・行きずり・行き掛かり・帰りしな・帰りぎわ・帰り掛け・帰るさ・寄り道・半ば・ついで・ついでに・ちなみに・念のため・手ついで・がてら・かたがた・かたわら とじょう【途上】[書名] 嘉村礒多の短編小説。昭和7年(1932)2月、「中央公論」誌に発表。著者は本作により文壇での地位を確立するが、翌年、結核性腹膜炎のため死去。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「途上」の意味・読み・例文・類語 と‐じょう‥ジャウ【途上】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 道のうえ。路上。みちなか。[初出の実例]「途上人影の稀れに成った頃」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)② 目的の場所へ行く途中。歩行中。[初出の実例]「途上望二諸山一三首」(出典:山陽詩鈔(1833)四)「花見に行きて、途上雨にあふ」(出典:東西南北(1896)〈与謝野鉄幹〉)③ 進歩、変化などが中途であること。[初出の実例]「確立運動が発展の途上に於いて獲得し、供給してくれる半ば新しい芸術条件」(出典:芸術運動に於ける前衛性と大衆性(1929)〈勝本清一郎〉)[ 2 ] 短編小説。嘉村礒多作。昭和七年(一九三二)発表。作者の代表作で、中学入学時からの初恋や、その後を自伝的に描く。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例