羽黒三社(読み)はぐろさんしや

日本歴史地名大系 「羽黒三社」の解説

羽黒三社
はぐろさんしや

[現在地名]中条町羽黒 山口

櫛形くしがた山脈の北西麓の河岸段丘突端にある。古くは羽黒権現と称した。社伝では平安時代城氏が出羽羽黒山より勧請し、鳥坂とつさか城南東の古観音堂こかんのんどう(現観音峰)に安置したのが始まりで、その後中条氏により居館の鎮守として分祀されたという。永仁二年(一二九四)六月一二日の八郎茂泰宛和田茂連譲状案(山形大学所蔵中条家文書)にみえる羽黒別当祐真は当社別当か。明応三年(一四九四)には中条定資から金屋かなやの田地一〇〇苅が寄進されている(同年八月二八日「中条定資寄進状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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