老たる馬は路を忘れず(読み)おいたるうまはみちをわすれず

精選版 日本国語大辞典 「老たる馬は路を忘れず」の意味・読み・例文・類語

おい【老】 たる 馬(うま)は路(みち)を=忘(わす)れず[=知(し)る]

  1. ( 「韓非子説林」の「春往冬反、迷惑失道。管仲曰、老馬之智可用也。乃放老馬而随之、遂得道」による ) 経験を積んだ者は、その行なうべき道を心得ているの意にいう。老馬の智。
    1. [初出の実例]「『雪は野原をうづめども、老たる馬ぞ道はしる』と云(いふ)ためしあり」(出典平家物語(13C前)九)

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関連語 野原 実例 初出

ことわざを知る辞典 「老たる馬は路を忘れず」の解説

老いたる馬は路を忘れず

道に迷ったとき、老馬を放って、その後からついて行けば道に出ることができる。転じて、経験を積んだ者は、その行うべき道を心得ている。

[解説] 「韓非子―説林」にあることばから。

[類句] 老馬の智

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