普及版 字通 「耡」の読み・字形・画数・意味
耡
13画
[字訓] すく・たがやす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は助(じょ)。助は(すき)と力(耒(すき))とを合わせた字。耡はさらに耒(すき)を加えたもの。助が多義化するに及んで、その本義を存する字が別に作られたのである。〔説文〕四下に「(殷)人は七十にして耡す。耡は(せきぜい)なり」とするが、その助法には助の字を用いる。は、力を借りることをいう。〔周礼、地官、里宰〕「時を以て耡を合す」とは、共耕して相佐助する意。鋤は名詞、耡は動詞的に用いる字である。
[訓義]
1. すく、たがやす。
2. すき。
3. 助法、たすける。
4. よりあい、よりあいどころ、相して会するところ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕耡 スキ
[語系]
耡・助・鋤dzhiaは同声。耡・鋤は助の形声字として作られたもので、一系の語である。
[熟語]
耡耘▶・耡耕▶・耡▶・耡鎌▶
[下接語]
興耡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報