普及版 字通 「耨」の読み・字形・画数・意味


16画

(異体字)
14画

[字音] ドウ・ジョク(ヂョク)
[字訓] くさぎる・すき

[説文解字]

[字形] 会意
耒(らい)+辱(じよく)。耒はすき、辱は蜃器(しんき)(貝をうち欠いた器)で、草を刈りとるもの。〔説文〕六上に作り「(かうき)なり」とし、重文に作る。〔周礼、天官、甸師〕に「王耨す」とあり、耨は除草をいう。〔釈名、釈田器〕に「耨は鋤(すき)を以て禾(くわ)を驅(くかう)するなり」とあり、もまた草切ることをいう。

[訓義]
1. くさぎる、すきとる、くさをのぞく。
2. のぞく、のぞきさる。
3. すき。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕耨 の字なり。を除くなり。加良須(からすき) 〔名義抄〕耨 クサギル 〔立〕耨 サムヤ・スキ・カヘス

[語系]
耨no、辱・・縟njiokは声近く、辱は耨器としての辰をもつ形、は陳草の生ずる意、縟は叢生する草の繁縟(はんじよく)なる意。これを切るを耨という。

[熟語]
耨穫耨耕耨耜耨除・耨
[下接語]
掛耨・学耨・耕耨・墾耨・水耨・耨・銚耨・耒耨

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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