耶蘇(読み)ヤソ

デジタル大辞泉 「耶蘇」の意味・読み・例文・類語

やそ【耶蘇】

《〈ラテン〉Jesusの中国音訳語「耶蘇」の音読みから》
イエス=キリスト
キリスト教およびキリスト教徒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「耶蘇」の意味・読み・例文・類語

やそ【耶蘇・耶穌】

  1. ( [ラテン語ポルトガル語] Jesus の近代中国音訳語「耶蘇」を音読みにしたもの )
  2. [ 1 ] イエス‐キリストの通称。日本では、昭和初期の頃まで用いられた。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「あつさ弓やそのをしへは糸ならで人の心のよるぞあやしき〈信立〉」(出典:開化新題歌集(1878)〈大久保忠保編〉洋教)
    2. [その他の文献]〔明史‐外国伝・七・意大里亜〕
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙 [ 一 ]から転じて、キリスト教。また、キリスト教の信者
    1. [初出の実例]「小夜は気の知れぬ耶蘇の信者だから」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷〉二四)

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世界大百科事典(旧版)内の耶蘇の言及

【耶蘇会士日本通信】より

…1598年ポルトガルのエボラで出版された《日本シナ両国を旅行せる耶蘇会のパードレおよびイルマンなどがインドおよびヨーロッパの同会会員に贈った1549年より1580年に至る書簡》,いわゆる《カルタス・ド・ジャポンCartas do Japão》の日本訳の書名。耶蘇会(イエズス会)の耶蘇はJesusの近代中国音訳語〈耶蘇〉を音読みしたもの。…

※「耶蘇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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