コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

聖霊発出論争 せいれいはっしゅつろんそうFilioque controversy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

聖霊発出論争
せいれいはっしゅつろんそう
Filioque controversy

聖霊が父からのみ発出するものか,もしくは父および子から発出するものかをめぐる論争。ニカイア・コンスタンチノープル信条の原文は,聖霊は父から発出するとだけあったが,6世紀スペインのアリウス派に対して子の神性を強調するため,Filioque (ラテン語で,「そして子からも」の意) を信条に挿入。東方教会はこれに反対した。当時のローマ教皇は,東方教会の立場を支持して挿入に反対したが,Filioqueは,スペイン,フランス,ドイツの教会に広まった。 11世紀には教皇もこれを受入れ,東方教会がこれを削除したと非難するようになった。こうして問題は,普遍公会議の決定に教皇が一方的に付加する権利があるかどうかという論争に発展,東西教会分離の重要な原因となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

聖霊発出論争の関連キーワードビザンチン神学フィリオクェレオ3世

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android