精選版 日本国語大辞典 「聰い」の意味・読み・例文・類語
さと・い【聰】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]さと・し 〘 形容詞ク活用 〙 - ① 理解することが早い。判断が的確ですばやい。理性がある。かしこい。さかし。
- ② 感覚が鋭敏である。敏感である。鋭い。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
- [初出の実例]「曳手・単節は外に出て、求めやせんと聶(ささや)くを、道節聰(サト)く聞とりて」(出典:読本・南総里見八犬伝(1814‐42)五)
- 「女は愛憎の念にはさといのじゃ」(出典:鮫(1963)〈真継伸彦〉三)
聰いの補助注記
語源については「さ」を接頭語、「とし」を「敏し」「利し」と見る説や、「諭す」「悟る」の語根「さと」に、形容詞を構成する接尾語「し」が付いたものとする説などがあるが、不明。