肝を消す(読み)キモヲケス

デジタル大辞泉 「肝を消す」の意味・読み・例文・類語

きも・す

肝をつぶ」に同じ。
「―・して周章あわてて逃出そうとすると」〈魯庵破垣
苦心する。心を尽くす。
「心をくだき、―・しけるところに」〈太平記一一

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精選版 日本国語大辞典 「肝を消す」の意味・読み・例文・類語

きも【肝】 を 消(け)

  1. きも(肝)を潰(つぶ)す
    1. [初出の実例]「ソノトキ Xantho コノコトヲ キイテ qimouo(キモヲ) qexi(ケシ)」(出典:天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事)
  2. 心配する。心痛する。
    1. [初出の実例]「風のふく日は、けふもや舟にのり給ふらんと肝を消し」(出典:平家物語(13C前)一〇)
  3. 心を尽くす。苦心する。心を砕く。
    1. [初出の実例]「いとど心を摧(くだ)き魂(キモ)を消(ケシ)ける処に」(出典:太平記(14C後)一一)

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