家庭医学館 「肝結核」の解説
かんけっかく【肝結核】
肺結核(はいけっかく)の合併症としておこったもの以外は、肺の病変はごく軽度か、認められないこともあります。
発熱がもっとも多い症状ですが、原因不明の発熱が続くので受診し、頸部(けいぶ)リンパ節(せつ)の腫(は)れから見つかった場合もあります。
血液検査をすると、アルカリホスファターゼ(ALP)の上昇のほかはほとんど異常がなく、超音波検査でも特徴的な所見はみられまん。肝生検(かんせいけん)をして、結核性肉芽腫性病変が確認できれば診断が確定されます。
肺結核が再び増加しつつある昨今、肝結核は決してまれではありません。慢性肺結核の人の80%以上に、肝に結核性病変が認められていることに留意すべきです。