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肝生検 かんせいけん

百科事典マイペディアの解説

肝生検【かんせいけん】

肝臓組織を採取する検査。肝臓の病変を組織学的に把握して,治療方針を決定したり,経過や予後を推測する。腹腔鏡下生検と盲目的生検の2方法がある。腹腔鏡下生検は,腹腔鏡検査で肝臓の表面を観察し,同時に任意の部位の組織を採取することができる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

肝生検
かんせいけん
liver biopsy

肝実質を一部採取して組織学的に検索する方法をいい、種々の検査所見より得られた情報でも確診のつかない肝疾患の鑑別診断や経過観察および予後判定の時に施行される。これには、(1)超音波下肝生検法、(2)腹腔鏡下肝生検法、(3)開腹術時の外科的肝生検法、などがある。(1)が一般的に行われており、これは超音波で肝の病変部にねらいを定めるエコーガイド下の肝生検で、方法は局所を消毒し、超音波で肝内の病変部位、胆管・脈管系を把握し穿刺(せんし)生検部位を決定し、その部の皮膚、皮下組織、胸膜、肝被膜の順に局所麻酔を行う。ついで、注射針よりやや太く長い針(シルバーマン針、トゥルーカット針など)を中間呼気にて一時停止させ、超音波誘導下に目標とする部位まで穿刺、肝組織を採取する。肝臓は出血しやすい臓器なので、外套(がいとう)針を利用してスポンゼルガーゼをつめるなどして適切な止血操作を行う。ときに右側腹部痛、ひきつれた感じを伴うこともあるが、数日内には消失する。重篤な肝疾患や出血傾向の著しい場合、あるいは肝膿瘍(のうよう)、閉塞性黄疸(おうだん)例に対しては、肝生検は禁忌である。[中山和道]

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