肩衣を夜の物(読み)かたぎぬをよるのもの

精選版 日本国語大辞典 「肩衣を夜の物」の意味・読み・例文・類語

かたぎぬ【肩衣】 を=夜(よる)の物(もの)[=夜着(よぎ)

肩衣寝具のかわりに使わなければならないほど窮屈な状態。転じて、貧窮のさまをいう。
仮名草子清水物語(1638)上「国の大小に応じて大身なる人のあるこそよけれ。小身なる者ばかりにてはかた衣(きぬ)よきとやらんか」
② 幅が狭くて身体に合わないこと。
※仮名草子・尤双紙(1632)上「せばき物之しなじな〈略〉かたぎぬをよるの物 しはき人の心中 乗合の舟」

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