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肺生検 はいせいけんlung biopsy

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

肺生検
はいせいけん
lung biopsy

肺の組織片を採取して病理組織学的に検査する方法で、各種の検査で診断不能の場合や組織診断が必要な場合に行われる。肺生検の方法は経気道肺生検と経胸壁肺生検の二つに大別される。[石原恒夫]

経気道肺生検

気管支鏡を用いて肺病変部の組織片や細胞を採取する方法で、近年はフレキシブル気管支ファイバースコープを用いて行われる。肺癌(がん)やサルコイドーシスなど限局性肺疾患の診断に有用である。局所麻酔下で行われるが、気管支鏡の可視範囲を超えた末梢(まっしょう)にある病変部やびまん性肺疾患に対してはX線透視下で行う。診断の確実性は採取切片の数に左右されることが多く、出血や気胸の危険性を伴うが、経胸壁肺生検に比べると侵襲が少なく、術式も患者負担も軽い。[石原恒夫]

経胸壁肺生検

経気道肺生検が行えない場合に用いられることが多く、穿刺(せんし)肺生検と開胸肺生検の二つの方法がある。穿刺肺生検は胸壁から針を穿刺して行うもので、肺の小切片を得る裁断法と、テレビ透視下で長針を穿刺し、病変部に達したら針に注射器をつけて吸引し、細胞あるいは液性成分を吸引して検索する吸引法とがある。また、開胸肺生検は全身麻酔下で開胸して行うもので、他の診断法では確診のできないびまん性肺疾患に行われ、侵襲も大きいが診断率は高い。[石原恒夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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