肺繊維症(肺線維症)(読み)はいせんいしょう(英語表記)pulmonary fibrosis

  • 肺繊維症(肺線維症) pulmonary fibrosis

世界大百科事典 第2版の解説

肺胞隔壁に広範(瀰漫(びまん)性)に繊維増殖をきたし,空咳,労作時息ぎれを主症状とする疾患。聴診では捻髪性ラッセル音,小水泡性ラッセル音がきかれ,胸部X線写真では瀰漫性の粒状‐網状‐はちの巣状陰影や萎縮を呈し,肺機能検査では拘束性障害(肺活量の低下),拡散障害(肺胞から肺毛細血管への酸素の移行障害),低酸素血症を呈する。 肺繊維症という呼称は,狭義には肺間質(肺胞隔壁)の炎症(すなわち間質性肺炎)の終末像を意味するが,実際には一部,初期病変である間質性肺炎の臨床像をあわせもっていることが多いため,広義には間質性肺炎+狭義の肺繊維症として解釈されている。

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世界大百科事典内の肺繊維症(肺線維症)の言及

【抗生物質】より

…(8)抗腫瘍抗生物質による副作用 現在用いられている制癌剤は,細胞分裂の盛んな正常組織にも作用するので,宿命的に白血球減少,免疫力低下,胃腸障害,脱毛などの副作用を伴う。ブレオマイシンは,骨髄にはあまり分布せず骨髄障害は低いが,肺繊維症を起こすことがある。肺毒性の低いペプロマイシンが開発された。…

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