しょい‐ごしょひ‥【背負籠】
- 〘 名詞 〙 ひもをつけて両肩にかつぎ上げ、背負って携行するかご。しょいかご。
- [初出の実例]「K君は妻の出して来た、赤城出来の『背負(ショヒ)ご』を持って行って呉れた」(出典:雪の日(1920)〈志賀直哉〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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背負籠 (せおいかご)
タケ,ヤナギなどで編んだ籠に負い縄を付け,背負えるようにした運搬具。刈草,山菜など,容積が大きい割に重量が軽いものを運ぶ際に用いられることが多い。負い方は,頭で支える頭部支持,肩で支える両肩支持,胸で支える胸部支持の三とおりあるが,伊豆諸島では三つがそろって見られる。全国的にもっとも多いのは両肩支持だが,より原初的な形とされているのは頭部支持である。
執筆者:胡桃沢 勘司
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の背負籠の言及
【リュックサック】より
…ルックザックともいい,リュック,ザックと略称される。日本では古くから荷物を運ぶのに振分け,背負子(しよいこ),[背負籠](せおいかご)などの形があり,中国やネパールなどアジア各地でも背負籠が多いが,19世紀ころ登山が盛んになったヨーロッパでは,布製の袋に背負皮をつけたルックザックが利用されるようになった。明治初期には日本にも紹介されたが,登山に使用したのは1910年加賀正太郎がヨーロッパから持ち帰って以来で,このときは三つポケット型であった。…
※「背負籠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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