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伊豆諸島 いずしょとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

伊豆諸島
いずしょとう

東京都の南,富士火山帯に属する火山島群。東京都に属し,大島,三宅,八丈,小笠原の各支庁に分れる。南北約 50kmに点在。伊豆七島 (大島,利島新島神津島三宅島御蔵島八丈島) と式根島青ヶ島鳥島のほか,ごく小さい島々や岩礁も含まれる。神津島,新島,式根島の3島は流紋岩系,御蔵島は安山岩系,大島,三宅島,八丈島,利島などは玄武岩系。黒潮の本流が八丈島と御蔵島の間を平均して流れ,全島が海洋性の亜熱帯気候下にあり,常緑暖帯林が発達。伊豆七島および式根島は富士箱根伊豆国立公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

いず‐しょとう〔いづシヨタウ〕【伊豆諸島】

相模湾南方にほぼ南北に連なる火山島群。伊豆七島のほか、さらに南の青ヶ島鳥島などを含み、東京都に属する。

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百科事典マイペディアの解説

伊豆諸島【いずしょとう】

大島利島新島神津島三宅島御蔵島八丈島の伊豆七島とその属島,さらに南方の青ヶ島ベヨネース列岩鳥島まで,ほぼ南北に並び富士火山帯を構成する諸島。大島,三宅島,明神礁,鳥島など近年活動的な火山が多い。
→関連項目式根島十国峠豆南諸島孀婦岩東京[都]

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世界大百科事典 第2版の解説

いずしょとう【伊豆諸島】

東京都に属し大島支庁(大島町,利島(としま)村,新島村,神津島(こうづしま)村),三宅支庁(三宅村,御蔵島(みくらじま)村),八丈支庁(八丈町青ヶ島村)管轄下の島嶼(とうしよ)群をいう。かつては伊豆諸島以南の地も含めて漠然と豆南(ずなん)諸島と呼ばれた。相模湾口から南へ大島利島新島式根島神津島三宅島御蔵島八丈島八丈小島青ヶ島の順に,ほぼ南北に連なり,さらに南にはベヨネース列岩鳥島など多数の無人島や岩礁が点在し,居住のみられる島は八丈小島,ベヨネース列岩,鳥島を除く9島である。

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大辞林 第三版の解説

いずしょとう【伊豆諸島】

富士火山帯上に連なり、相模湾の南方に散在する島々。伊豆七島のほか、青ヶ島・鳥島その他の小島から成る。古くは伊豆国、明治以降東京都に所属。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔東京都〕伊豆諸島(いずしょとう)


本州南岸、相模灘(さがみなだ)沖の伊豆大(おお)島から南へ約550kmにわたって連なる火山島群。大島・利()島・新(にい)島・神津(こうづ)島・三宅(みやけ)島・御蔵(みくら)島・八丈(はちじょう)島の伊豆七島(しちとう)とその属島、青ヶ(あおが)島・鳥(とり)島などの小島や付属岩礁群からなる。南端は孀婦岩(そうふがん)。行政上は東京都の大島支庁・三宅支庁・八丈支庁に属する。全体に山がちで平地に乏しく、大島・三宅島はじめ噴火活動を継続する火山も多い。気候は温暖多雨の亜熱帯性で、ツバキ・ツゲなどの暖帯樹林が茂る。古くは伊豆(いず)に属し、近世は全島が江戸幕府の直轄地。隔絶された地のため、古代から近世まで失脚した貴人や重罪人の流刑地とされた歴史をもつ。沿岸漁業とクサヤなどの水産加工のほか酪農・花卉(かき)栽培が主要な産業。大島の椿(つばき)油・酪製品、八丈島の黄八丈(きはちじょう)などが特産品。八丈島以北は大部分が富士箱根(ふじはこね)伊豆国立公園に属し、海洋レジャーなどの観光客が多数訪れる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伊豆諸島
いずしょとう

東京都に属する火山列島。伊豆半島の南東部からほぼ南北方向に太平洋上に並ぶ島嶼(とうしょ)。主島の伊豆七島(大島、利(と)島、新(にい)島、神津(こうづ)島、三宅(みやけ)島、御蔵(みくら)島、八丈(はちじょう)島)のほか、さらに南の青ヶ島、ベヨネース列岩、須美寿(すみす)島、鳥(とり)島、孀婦(そうふ)岩や、属島の鵜渡根(うどね)島、地内(じない)島、式根(しきね)島、祗苗(ただなえ)島、恩馳(おんばせ)島、大野原島、藺灘波(いなんば)島、八丈小島などを含む。総面積297平方キロメートル、人口約3万。大島、三宅、八丈の3支庁、2町6村に分かれている。[菊池万雄・諏訪 彰]

自然

地形、地質から2系統に分けられ、大島、利島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島、鳥島は黒っぽい玄武岩~安山岩からなる複式の成層火山。新島、式根島、神津島は白っぽい流紋岩である。1952~1953年(昭和27~28)に海底噴火で出没した新火山島の明神礁(みょうじんしょう)は石英安山岩。大島三原山、新島、神津島、三宅島、八丈西山、青ヶ島、明神礁、須美寿島、鳥島は活火山。各島の最高標高は、大島758メートル、利島508メートル、式根島109メートル、神津島572メートル、三宅島814メートル、御蔵島851メートル、八丈島854メートル、青ヶ島423メートルであるが、近海が2000メートルを超える深海であるから、基底の海底からの比高は3000~4000メートル級の火山といえる。海岸線は、新島、式根島、神津島は台地状火山地形のため複雑であるが、利島、御蔵島、青ヶ島は周囲が断崖(だんがい)絶壁で諸島中もっとも船着きの悪い島である。近海を黒潮が流れるため、気候は高温多雨の亜熱帯性気候で、植生にも特色がみられる。ことに利島にはツバキ、御蔵島にはクワやツゲの大木が多い。[菊池万雄・諏訪 彰]

沿革・産業

これらの島々は古くは伊豆国に属したが、近世には江戸幕府の直轄地となり、明治に入り所管が転々と変わったが、1876年(明治9)静岡県編入を経て、1878年東京府に編入された。また、中世から近世には伊豆七島は流刑地となり、近世には多くの流罪人が送り込まれ、島の社会に影響を与えた。現在、東京、熱海(あたみ)、下田(しもだ)から船便のほか、大島、八丈島へは羽田空港、大島、新島、三宅島、神津島へは調布飛行場からの航空便もあるが、一般には交通に恵まれていない。それが産業に影響し、古くから農林水産依存のみのところへ、離島という隔絶性が、つねに生産物の商品化を阻み困難なものにしてきた。大島の酪農、椿油(つばきあぶら)、新島の近世以来の伝統産業のくさや、八丈の名を生んだ古くは八丈絹とよばれた黄八丈(きはちじょう)など特産はあるが、生計を維持するほどのものには成長していない。しかし最近この地域は、火山景観の変化と、豊富な植物相、黒潮の海に臨む海岸美などの自然美に加えて、中世以来の歴史の跡が至る所にみられるなど、観光資源として価値が認められて、1964年(昭和39)富士箱根伊豆国立公園に編入され、数多くの観光客が訪れる所となっている。[菊池万雄・諏訪 彰]

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世界大百科事典内の伊豆諸島の言及

【子守】より

…つまり子守は概して貧家出身の娘が多く,したがっていやしめられる傾向もあり,その辛い境遇は哀調を帯びた子守歌にこめられている。しかし伊豆諸島のように,貧富の別なく,一定年齢の娘が他家の子守を行う慣習をもつ地域もあった。その場合,子守が一種の通過儀礼としての意義を有していたのである。…

【島問屋】より

…江戸中期まで江戸で伊豆諸島の産物の販売を委託された荷受問屋。江戸時代に伊豆諸島からは生魚,干魚,鰹節,サザエ,アワビなどの海産物,まき,ツゲ材,シイの実,ヤシャ(ハンノキ),ツバキの実などの林産物,ツバキ油,織物などの工産物が江戸へ送られていた。…

※「伊豆諸島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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