胸をつく(読み)むねをつく

精選版 日本国語大辞典 「胸をつく」の意味・読み・例文・類語

むね【胸】 を つく

  1. 急の事態に驚いてどきっとする。はっとする。とむねをつく。
    1. [初出の実例]「扨もむねをついた事だれにどふと談合せん」(出典:浄瑠璃・淀鯉出世滝徳(1709頃)下)
  2. いろいろの思いが胸を一杯にする。心配の思いが急につのる。気がかりになる。
    1. [初出の実例]「野良滞留(やろうたいりう)と風聞有より、胸(ムネ)をつき、或は作病或は他行と偽りをなせば」(出典評判記赤烏帽子(1663)序)
  3. 坂や山道などの勾配が急である。
    1. [初出の実例]「其処に胸を突くばかりの坂がある」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷〉三二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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