能郷村
のうごむら
[現在地名]根尾村能郷
長島村の北西に位置し、能郷白山の南東麓の能郷谷・藤谷と根尾西谷川が合流する地に集落がある。能郷の名は文明一二年(一四八〇)の白山神社梵鐘銘に納郷と刻まれている。のちにも納郷とも書かれ、「のうごう」ともよぶ。「新撰美濃志」は、白山神社の祭礼に古くより農民が能を演じてきたことに由来する名とする。また古くは立花村ともいったという。以前は能郷谷上流の椀田に集落があったが、洪水で流失し、白山神社東に移転し下村といった。一方、字たんどにあった家々は高地に移り、上原と称した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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