きゃく‐ちょく【脚直】
- 〘 名詞 〙 令制で、調庸(現物納租税)などを京に送るための運送の費用。調庸を運送するには戸内の正丁がこれにあたり、脚夫となるが、脚夫以外は運送の費用を負担した。
- [初出の実例]「撿二養老二年六月四日案内一云、庸調運脚者、量二路程遠近運物軽重一均出二戸内脚一〈略〉拠レ案、唯言下運二送庸調一脚直上」(出典:続日本紀‐養老四年(720)三月己巳)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の脚直の言及
【運脚】より
…実際に京まで運ぶ者以外はかわりにその運脚の行旅の費用を出さねばならなかった。それを〈脚直(きやくちよく)〉という。その額は1人1日につき米2升,塩2勺で,帰りは半分として計算された。…
※「脚直」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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