ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脱分化」の意味・わかりやすい解説
脱分化
だつぶんか
dedifferentiation
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…植物の茎や葉の切片を高濃度のIAAや後出の合成オーキシンを含む培地で培養すると,切片から無定形で無方向に増殖する細胞群(カルス)が発生する。この現象を脱分化とよぶ。脱分化の状態のまま細胞群を増殖しつづけさせるためには,培地中に一定濃度のオーキシンとサイトカイニンが存在することが必要である。…
…これは細胞が無方向に分裂を行って生じたもので,切り出した切片と異なり,組織化されていない細胞の集まりである。これはカルスcallusとよばれ,この現象を脱分化とよぶ。このカルスを継続的かつ継代的に増殖させるためには,培地に栄養素,オーキシンのほかに,ココナッツミルク,ニシンの精子,酵母の加水分解物などを添加することが必要である。…
※「脱分化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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