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脱分化 だつぶんかdedifferentiation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脱分化
だつぶんか
dedifferentiation

細胞が組織特有の分化状態を失って無分化の状態に戻ること。傷口のカルス形成や,組織培養の際あるいは細胞を相互に分離し培養した場合などにみられる。脱分化が胚的な未分化の状態に返る場合を逆分化という。逆分化した細胞が再分化して,初めとは異なったものになる場合は化生 metaplasiaであり,イモリの眼のレンズを除くと虹彩からレンズが再生されるのはその例である。本質的には同じで,条件に応じ異なる外見を呈するにすぎないときは転型 modulationという。

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大辞林 第三版の解説

だつぶんか【脱分化】

既に分化した細胞が、未分化の状態に変化すること。植物のカルス、動物の傷口近くの細胞など。

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世界大百科事典内の脱分化の言及

【オーキシン】より

…植物の茎や葉の切片を高濃度のIAAや後出の合成オーキシンを含む培地で培養すると,切片から無定形で無方向に増殖する細胞群(カルス)が発生する。この現象を脱分化とよぶ。脱分化の状態のまま細胞群を増殖しつづけさせるためには,培地中に一定濃度のオーキシンとサイトカイニンが存在することが必要である。…

【サイトカイニン】より

…これは細胞が無方向に分裂を行って生じたもので,切り出した切片と異なり,組織化されていない細胞の集まりである。これはカルスcallusとよばれ,この現象を脱分化とよぶ。このカルスを継続的かつ継代的に増殖させるためには,培地に栄養素,オーキシンのほかに,ココナッツミルク,ニシンの精子,酵母の加水分解物などを添加することが必要である。…

※「脱分化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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