腎張(読み)じんばり

精選版 日本国語大辞典 「腎張」の意味・読み・例文・類語

じん‐ばり【腎張】

〘名〙 (「腎」は腎臓で、腎水精液)の生ずるもとと考えられていたところ)
淫欲の盛んなこと。精力旺盛なこと。また、その人。じんすけ。
評判記・けしずみ(1677)「じんばりのおとこがむしがへし」
② 欲深いこと。強欲
※歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)二幕「その間に盗んだ三百両を、こんたがそれを丸呑みとは、あんまり腎張(ジンバ)り慾張り者だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android