精選版 日本国語大辞典 「鞘当」の意味・読み・例文・類語
さや‐あて【鞘当】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
歌舞伎(かぶき)劇の局面の一つ。2人の武士が、往来で刀の鞘が打ち当たったことから争いとなる筋。1697年(元禄10)2月、江戸・中村座初演の『参会名護屋(さんかいなごや)』に扱われた不破伴左衛門(ふわばんざえもん)と名護屋山三(なごやさんざ)の鞘当が始まりで、以後「鞘当」といえば、たいてい不破と名護(古)屋の争いをさす。後年には、不破を名古屋の恋人の遊女葛城(かつらぎ)に横恋慕する敵役(かたきやく)として描き、廓(くるわ)内での鞘当によって対立が頂点に達するという趣向が定型になった。その代表作は1823年(文政6)3月江戸・市村座初演の4世鶴屋南北(つるやなんぼく)作『浮世柄比翼稲妻(うきよがらひよくのいなずま)』の一番目大詰で、現在では独立した一幕物の『鞘当』としても上演される。なお、一般語でも、1人の女を挟んで2人の男が争うことを、恋の鞘当とよんでいる。
[松井俊諭]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
1/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
12/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新