腟内射精障害(読み)ちつないしゃせいしょうがい(その他表記)Ejaculatory difficulty in vagina

六訂版 家庭医学大全科 「腟内射精障害」の解説

腟内射精障害
ちつないしゃせいしょうがい
Ejaculatory difficulty in vagina
(こころの病気)

 マスターベーションでは射精できるのに、腟内ではできない障害をいいます。

 原因は、マスターベーションをシーツに擦りつけて行うなど、手指を使わない方法によるものがいちばん多くみられます。その他の原因を頻度の多い順にあげると、強すぎるグリップ、側に誰かいるとできない、包茎(ほうけいじゅつ)後、ピストン運動でない方法、などがあげられます。

 治療法には、長年にわたる固定した方法によってしか作動しなくなってしまった射精反射を、パートナーとの性交で機能できるように考案された「コンドーム・マス法」があります。つまり、「コンドームの内側潤滑剤をたらして、腟内のヌルヌルした状態に似せて、軟らかいグリップで、ピストン運動で射精に至る」方法です。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android