腰が抜ける(読み)コシガヌケル

デジタル大辞泉 「腰が抜ける」の意味・読み・例文・類語

こし・ける

腰の関節が外れたり、腰に力がなくなったりして立てなくなる。
驚きや恐怖で立っていられなくなる。「びっくりして―・けた」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「腰が抜ける」の意味・読み・例文・類語

こし【腰】 が 抜(ぬ)ける

  1. 腰の骨の関節がはずれて座り込んでしまう。
    1. [初出の実例]「もとのかはごへ入、せなかにおい、都のにし、しゅしゃかにお付有、かはごをろしみてあれは、こしかぬけ、たたせ給はねば」(出典:説経節・説経さんせう太夫(佐渡七太夫正本)(1656)下)
  2. 驚きや恐れのあまり足腰が立たなくなる。びっくりして体の自由を失う。
    1. [初出の実例]「児も法師もいかでか驚かであるべき。こしやぬけたりけん、高這にして三方へ逃げ散る」(出典:義経記(室町中か)五)
  3. 意気地がなくなる。心や物事の支えとなっていたものがなくなる。本義を忘れる。
    1. [初出の実例]「女に絆され、縁に引かれ、腰がぬけて弓矢の義を忘れし」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三)

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