腸瘻(読み)ちょうろう(その他表記)intestinal fistula

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「腸瘻」の意味・わかりやすい解説

腸瘻
ちょうろう
intestinal fistula

腸フィステルともいう。腸管と,体外あるいは他の内臓との間に形成された瘻孔をいう。結核外傷悪性腫瘍などが原因になる。栄養補給や腸管内容の排泄目的で人工的につくる手術は腸瘻造設術という。

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世界大百科事典(旧版)内の腸瘻の言及

【中心静脈栄養】より

…生体に栄養を補給する経路には,(1)口から飲食する,(2)胃または小腸に人工的に作った瘻孔(ろうこう)(胃瘻または腸瘻)に体外から管を挿入し,この管から栄養液を注入する,(3)血管内に挿入した管から栄養液を注入する,(4)肛門から栄養液を浣腸し,直腸で吸収させる,などの方法がある。中心静脈栄養はこの(3)に属するもので,末梢の静脈から心臓に近い静脈(中心静脈,上大静脈や下大静脈の心臓に近い部分)まで長い管を挿入し,栄養液を無菌的に注入する方法である。…

※「腸瘻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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