腹腹(読み)はらはら

精選版 日本国語大辞典 「腹腹」の意味・読み・例文・類語

はら‐はら【腹腹】

連語〙 (「はら」を強調して重ねていう語) 「腹よ腹よ」の意で、感動詞的に用いる。腹が痛いときに発することば。
源氏(1001‐14頃)空蝉「あなはらはらいまきこえんとてすきぬるに」

はら‐ばら【腹腹】

〘名〙 同一の夫の子をそれぞれ産んだ妻妾たち。それぞれの腹。
多武峰少将物語(10C中)「はらはらの君たちはみな心とおはしませば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「腹腹」の意味・読み・例文・類語

はら‐ばら【腹腹】

多くの腹。同じ夫の子をそれぞれ産んだ妻妾たち。
「御子どもあまた、―にものし給ふ」〈桐壺

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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