腹腹(読み)ハラバラ

デジタル大辞泉 「腹腹」の意味・読み・例文・類語

はら‐ばら【腹腹】

多くの腹。同じ夫の子をそれぞれ産んだ妻妾たち。
「御子どもあまた、―にものし給ふ」〈桐壺

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「腹腹」の意味・読み・例文・類語

はら‐はら【腹腹】

  1. 〘 連語 〙 ( 「はら」を強調して重ねていう語 ) 「腹よ腹よ」の意で、感動詞的に用いる。腹が痛いときに発することば。
    1. [初出の実例]「あなはらはらいまきこえんとてすきぬるに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)

はら‐ばら【腹腹】

  1. 〘 名詞 〙 同一の夫の子をそれぞれ産んだ妻妾たち。それぞれの腹。
    1. [初出の実例]「はらはらの君たちはみな心とおはしませば」(出典:多武峰少将物語(10C中))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android