腹膜刺激症状(読み)ふくまくしげきしょうじょう

家庭医学館 「腹膜刺激症状」の解説

ふくまくしげきしょうじょう【腹膜刺激症状】

 腹膜炎症などの異常がおこると、特有の症状が現われてきます。
 この症状を腹膜刺激症状といい、筋性防御(きんせいぼうぎょ)とブルンベルグ徴候がその代表です。
●筋性防御(きんせいぼうぎょ)
 手のひら腹部を軽く圧迫したときに、腹壁が緊張してかたくなっている症状をいいます。
 ひどくなると、腹部が張って、板のようになることがあります。
●ブルンベルグ徴候(ちょうこう)
 腹部を手のひらで徐々に圧迫していって、急に手を離すと、はっきりとした痛みを感じる症状をいいます。
 反跳圧痛(はんちょうあっつう)、反動痛(はんどうつう)ともいいます。
●その他の症状
 腹部の広い範囲に感じる腹痛、吐(は)き気(け)・嘔吐(おうと)、排ガス排便の停止、かぼそい脈拍(みゃくはく)、浅い呼吸などもおこります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android