膜説(読み)まくせつ(その他表記)membrane theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「膜説」の意味・わかりやすい解説

膜説
まくせつ
membrane theory

生物電気の発生機構を説明する考え方で,J.ベルンシュタインによって唱えられた (1902) 。細胞原形質膜陽イオン陰イオンに対する透過性に違いをもっており,透過性の高いイオンのほうが膜を通過して外に出ようとする一方,透過しにくいイオンは膜内に残る。これらのイオンが電気的に引合うと膜を境として電気的に二重層が形づくられる。通りやすいイオンが陽イオン,通りにくいイオンが陰イオンであれば,外側は正に,内側は負になり,事実をよく説明できるとした。膜説の原型は,変更を受けつつ,興奮性膜のナトリウムポンプ説へと発展した。

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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