透過性(読み)トウカセイ

  • とうかせい トウクヮ‥
  • とうかせい〔トウクワ〕

大辞林 第三版の解説

膜が種々の流体や溶質・イオンを通過させる性質。
ネットワーク上の各種資源をその場所を意識せずに利用できること。トランスペアレンシー。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ある物質層またはなどが分子やイオンを通過させる性質、または通過させやすさの程度をいう。この程度は速度の次元をもつ係数で表される。分子やイオンにより透過性が異なる性質を選択的透過性という。溶媒、または溶媒と一部の溶質のみを透過させ、他の溶質を通さない場合、半透過性または半透性といい、このような性質をもつ膜を半透膜という。細胞膜の半透性は生物のもっとも基本的な性質の一つである。一般に物質が膜を通って移動するのは、それが非電解質であれば、膜を挟んで存在するその物質の濃度勾配(こうばい)による。またそれがイオンであれば、膜の両側における濃度差と電位差による電気化学ポテンシャルの勾配に従って移動する。一方、生きた細胞の膜は、特定の物質をそのポテンシャルの勾配に逆らって運ぶことができる。その際、アデノシン三リン酸(ATP)の加水分解によって得られるエネルギーが消費される。この能動輸送によって細胞内部のカリウムイオン(K+)の濃度は高く、ナトリウムイオン(Na+)とカルシウムイオン(Ca2+)の濃度は低く保たれる。細胞膜のイオン透過性は、状態によって著しく異なる。静止状態の細胞膜はカリウムイオンに対する透過性が高い。これに対し活動状態ではナトリウムイオンに対する透過性が一時的に高まる。静止膜電位と活動電位の発生は、この膜のイオン透過性およびその変化に対応したものである。[村上 彰]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 膜が、気体、液体、溶質、イオンなどを透過させる性質。半透膜、細胞膜でよく使われるが、広義には地層における水、大気における光などにも用いられる。

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