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生物電気 セイブツデンキ

デジタル大辞泉の解説

せいぶつ‐でんき【生物電気】

生物体にみられる発電現象。細胞内の物質代謝により細胞膜の内外でイオン分布が不均衡になることによって起こる。静止電位活動電位があり、後者は筋肉・神経などの活動の指標とされ、脳波心電図などに応用。デンキウナギなど高電圧を発生するものもある。生体電気。

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大辞林 第三版の解説

せいぶつでんき【生物電気】

生命活動に伴って生体内に生ずる電気。活動電位と静止電位があり、神経興奮の伝導や筋収縮などのもととなる。多くは微量であるが、デンキナマズなどの電気魚では高電圧を生ずる。生体電気。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生物電気
せいぶつでんき

生体電気」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生物電気
せいぶつでんき

生物体による発電現象のことで、生体電気ともいう。生物体の多くの組織や器官の活動は、電気現象と密接に関係し、その活動状況が、たとえば脳波や心電図などのように電気的活動を指標として判定されることも多い。神経細胞、筋細胞などの典型的な興奮性細胞における興奮の伝導は、細胞膜に発生した活動電位が、局所電流によって次々に隣接部位に伝導していく現象にほかならない。神経細胞間、または神経細胞と筋細胞その他の細胞間における化学伝達も、伝達物質による隣接細胞の膜電位変化、すなわちシナプス後電位や終板電位などを介して行われる。電気的伝達では、細胞間の電気的結合を通し、局所電流が直接隣接細胞の膜電位を変化させる。感覚器官が刺激されると、感覚細胞には刺激の強さに応じた受容器電位という段階的電位変化が生じ、それが感覚神経繊維の活動電位の頻度を変化させ、感覚情報が中枢に伝えられる。魚類の感覚器には、電流を適刺激とし、閾値(いきち)1センチメートル当り0.2マイクロボルトといったきわめて弱い電場に反応する電気受容器がある。この受容器によって魚類は、餌(えさ)となる動物の発する活動電位を感知したり、自らの電気器官によりつくられた電場のゆがみから異物の存在を知る電場定位を行うことができる。また、静止電位や活動電位が通常10~100ミリボルトであるのに対し、シビレウナギなど電気魚のもつ電気器官には、数百ボルトに達する電圧を発生するものがある。しかし、その基本単位である電函(でんかん)は100ミリボルト程度の電圧を発生するにすぎず、高電圧は電函が直列に数千枚並び、ほぼ同時に放電することによる。なお、生物電気は以上のように動物だけでなく、植物においても果実、変形体、オジギソウ、フラスモなどに静止電位や活動電位がみられる。[村上 彰]

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世界大百科事典内の生物電気の言及

【生体電気】より

…生物電気ともいう。生物に見られる発電現象をいう。…

※「生物電気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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