デジタル大辞泉
「膳棚」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ぜん‐だな【膳棚】
- 〘 名詞 〙
- ① 台所にとりつけてある、膳や椀などの食器類をのせておく棚。食器棚。
- [初出の実例]「殿上御倚子・御笏・式筥・印筥・時簡・膳棚・殿上和琴・書仗等、出納一人相副同奉二渡之一」(出典:兵範記‐久寿二年(1155)七月二四日)
- 「ぜん棚のかざりの縄や七五三〈好琢〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)三)
- ② 大型和船の上棚上縁と台とのあいだ、つまり台間(だいあい)をふさぐ板張りの、荷船での呼称。軍船では櫓櫂張(ろかいばり)といい、櫓を立てない一部の台間を張るが、江戸後期の弁才船は帆走を専用するため、ほぼ全体を張りつめる。
- [初出の実例]「ろかい張〈略〉荷舟にて膳棚と呼、川舟にて桁(けた)ゑんと云」(出典:和漢船用集(1766)一〇)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の膳棚の言及
【水屋】より
…水屋棚の構成は水屋飾と結び付いて定式化されており,流儀の約束による多少の相違はあるが,大きな変化はない。(2)食器や食品などを入れる戸棚(膳棚ともいう)。間口は3尺くらいから大きいものでは1間,1間半もあり,引違い戸,抽斗(ひきだし),慳貪(けんどん)などがついている。…
※「膳棚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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