臂曲遺跡(読み)ひじまがりいせき

日本歴史地名大系 「臂曲遺跡」の解説

臂曲遺跡
ひじまがりいせき

[現在地名]遊佐町吉出 臂曲

鳥海山南西麓の緩斜面中村なかむら集落の南東約四〇〇メートル、標高約一七五メートルに位置する。後期旧石器時代の集落跡とみられている。昭和二一年(一九四六)の山麓開拓時に採集されていた石器が、同三七年の調査により確認された。現状は原野となっており、包含層の範囲は不明。出土した石器はナイフ形石器彫刻刀・石刃。完形のナイフ形石器は全長九・一センチ、幅一・四センチで、両端のとがる柳葉形をした典型的な杉久保型ナイフである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 石刃技法

関連語をあわせて調べる

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む