日本大百科全書(ニッポニカ) 「臨河」の意味・わかりやすい解説
臨河
りんが / リンホー
中国、内モンゴル自治区中部にあるバインノル市の市轄区で、同市の政府所在地。黄河(こうが)北岸に沿い、後套(こうとう)平原上に位置する。人口55万1200(2015)。秦(しん)・漢時代にも臨河県が置かれたことがある。1925年五原(ごげん)県より分離して臨河設治局が置かれ、1929年県となり、1984年に市となった。2004年、バインノル盟(二級行政区)がバインノル地級市になるのに伴い、その市轄区となった。包蘭線(パオトウ―蘭州(らんしゅう))が通じる。黄河の水を引いて灌漑(かんがい)水路網が発達し、農業が盛んで小麦、キビ、トウモロコシ、テンサイ(サトウダイコン)などを産する。
[河野通博・編集部 2017年12月12日]
[参照項目] |