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蘭州 ランシュウ

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デジタル大辞泉の解説

らんしゅう〔ランシウ〕【蘭州】

中国甘粛省の省都。黄河上流の南岸に位置し、古くから西域への交通の要衝。商業のほか化学・毛織物などの工業が盛ん。白蘭瓜(はくらんか)とよぶウリを特産。人口、行政区209万(2000)。ランチョウ

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百科事典マイペディアの解説

蘭州【らんしゅう】

中国,甘粛省東部にある同省の省都。チベット・蒙古・黄土3高原の交会点にあたり,シルクロードに沿い,古来交通の要地。現在も隴海(ろうかい)(連雲港〜蘭州)・蘭新(蘭州〜ウルムチ)・包蘭(パオトウ〜蘭州)・蘭青(蘭州〜西寧)などの鉄路の交差点で,西北地区自動車道路網の中心。
→関連項目平涼

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世界大百科事典 第2版の解説

らんしゅう【蘭州 Lán zhōu】

中国西北部,甘粛省中西部,黄河河谷平野にある省都。人口261万(うち市部158万。1995)。古く黄河上流の重要な渡河地点で,中原地方と〈西域〉を結ぶ河西回廊地帯の交易,交通,軍事上の要地でもあり,唐代には吐蕃(とばん),宋代には西夏などが一時期この地を支配した。漢代以降金城県の地であったが,隋・唐代からは〈蘭州〉,清代には〈蘭州府〉の中心地となったことから今日の名前があり,宋代の城市が現在の市街地の基礎になった。

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大辞林 第三版の解説

らんしゅう【蘭州】

中国、甘粛かんしゆく省の省都。黄河上流南岸に位置し、古来、新疆しんきよう・チベットへの交通の要衝。鉄鋼・機械・石油化学などの工業が発達。ランチョウ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蘭州
らんしゅう / ランチョウ

中国、甘粛(かんしゅく)省中央部にある同省の省都。永登(えいとう)、皋蘭(こうらん)、楡中(ゆちゅう)の3県を管轄下に置く。人口290万6763、市轄区人口181万5386(2000)。漢族のほかに回族、満洲族、トンシャン族、チベット族、トゥー族などの少数民族が居住する。青蔵(せいぞう)高原が高度を低め、黄土高原に移る黄河上流部に位置し、関中(かんちゅう)から西域(せいいき)に至るシルク・ロードが黄河を渡る地点にある要衝として、古くから軍事・商業都市として発達していた。現在も隴海(ろうかい)、包蘭(ほうらん)、蘭新、蘭青の各鉄道をはじめ、内モンゴル、寧夏(ねいか)、新疆(しんきょう)、青海、チベット各地と中国東部を結ぶ水陸空の交通が集中し、中国西北地区で西安(せいあん)に次ぐ中心都市となっている。市街区は黄河を挟んで東西に長く連なり、その中心は南岸東部にある旧皋蘭県城の城関区である。市街地の標高は1518メートル、気候は半乾燥区に属し、年降水量は324.6ミリメートルである。
 解放以前は周辺各地の特産品の集積地として、商業都市の性格が強かったが、解放後、内陸工業基地として、石油、化学、機械、金属、毛織物などをはじめ、各種の重軽工業の計画的集積が行われ、面目を一新する新興工業都市となった。農業ではとくに白蘭瓜(はくらんか)をはじめとする果物が著名で、広く国内外に移出され、蘭州には「瓜果城(かかじょう)」の呼称がある。黄河沿岸は灌漑(かんがい)によって耕地が開かれ、とくに水車による灌漑がみられる。かつては稲が栽培されていたという記録もあるが、現在の主要な穀物は小麦である。黄河とそれを挟んで迫る両岸の丘陵がつくりだす風景は美しく、主要な遊覧地として皋蘭山、五泉山、白塔山、雁灘(がんたん)などがある。五泉山山上の泉水は漢以来の伝承をもっており、そのほかシルク・ロードにちなむ史跡が多い。[秋山元秀]

歴史

漢以後の金城県、後魏(こうぎ)の子城県、隋(ずい)の金城県、唐の五泉県、宋(そう)の蘭泉県、明(みん)の蘭県、清(しん)以後の皋蘭県にあたる。この間、後魏の金城郡、隋以後の蘭州または金城郡、清の蘭州府の首邑(しゅゆう)となり、中華民国では甘粛省都となった。市街は黄河の東にあり、西安(長安)から西域へ向かう要道を押さえており、古来、河西地方の要地であった。金城が陥れば長安は1日も安泰ではないといわれ、歴代の王朝は軍を常駐させた。漢代に名将霍去病(かくきょへい)が匈奴(きょうど)を討ったとき付近の皋蘭山に布陣し、唐代には初め吐蕃(とばん)、のち党項(タングート)(ともにチベット族)の領域に入り、宋代には、宋と西夏の係争地となった。[星 斌夫]

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