最新 地学事典 「自己反転」の解説
じこはんてん
自己反転
self-reversal
岩石が高温から磁場中で冷却するとき,熱残留磁化(TRM)が磁場と逆向きに獲得される現象。1951年,榛名山の軽石から発見されて以来,世界各地でいくつか発見されている。ヘマタイト-イルメナイト系でイルメナイトの割合が0.45~0.6の磁性鉱物を含むデイサイト質の軽石等,比較的特殊な場合についてのみ発生する。L.NéelによりN型フェリ磁性については自己反転が予言されていたが,実際の岩石では前記の磁性鉱物の規則相と不規則相の相互作用で説明されている。
執筆者:田中 秀文
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

